『ナイフ投げ師』スティーヴン・ミルハウザー

図書館の新刊コーナーに、ひっそり置かれていた、この本。なんだか気になって借りてきた。スティーヴン・ミルハウザーを読むのは、初めてだった。短編集ということもあり、一気にではなく、毎日夜のお楽しみに数話づつ読んだ。 小説を読むときに、自分の頭のなかで、映像を映し出すのだけれど、この、ミルハウザーの場合、もう、僕の想像の許容範囲を超えてるっていうか、想像を超えた想像の世界をみせられてしまったというか。すごく幻想的で、静寂の中のきらめきのよな魔法をみた。 訳者の柴田元幸さんのあとがきを抜粋すると、「ミルハウザーを好きになることは、吸血鬼に噛まれることに似ていて、いったんその魔法に感染してしまったら、健康を取り戻すことは不可能に近い。」・・・と。(笑)やはり、魔法なのだ。僕は、個人的に「ある訪問」と「空飛ぶ絨毯」が気に入った。「月の光」かなりいい・・・。勿論、「ナイフ投げ師」もいい・・。「????」ってな作品もあったけど、どれも、終わりかたが、とても素敵なのだ。過激な登場人物やストーリーなのに、最後にはすうっと透明な静けさのなかに吸い込まれるよなエクスタシーを感じる。僕も、ミルハウザーに噛まれて、感染しちゃったかもしれない???それは、どこか、若き日に、グレングールドに噛まれて、中毒になったのと、なにか似てるよなきがした。








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